
スリランカの食事情

スリランカでのおどろきはその食の豊かさです。世界中の食べ物がほぼあるのではないかと思われます。
スリランカ人はパーティ好きで、うんと食べてうんと飲むことが大好きな陽気な人々です。飲み食いにお金を惜しまないのです。
ビジネスをして経済力がある人々は、日本食でも何でも手が出せますが、一般庶民の方々はたぶんスリランカ料理の範疇しか口にできないようです。(かなりの格差社会です)
そのスリランカ料理自体にバラェティがあり、夕飯をつくる家庭の主婦は2~3時間を費やしているようです。

常夏の暑い国ですから、汗を大量にかくため、カレー粉とチリ(唐辛子)がメインでいろいろなスパイスを使った料理の味は濃くホット(辛い)です。
そのバランスのせいか、紅茶にはお砂糖を山ほど入れて飲んでいます。
各家庭を訪問すると、歯が溶けるのではないかと思えるくらい甘い紅茶が出されます。砂糖が多いほど歓迎しているという印だそうですから、目をつむって飲んでいました。
でも、ホテルなどではちゃんと、ミルクと砂糖は別に出されますから、ご心配なく。(笑)
そんな食生活の国ですから、若い女性たちはボン・キュッ・ボンでスタイルがいいのに、中年に成るにつれ、ボンレスハムのような体型になるのもむべなるかなです。そして糖尿の方が70 – 80%と高い比率です。
とはいえ、極端に甘い紅茶やスイーツを控えれば、スリランカ料理の多くはアーユルヴェーダに基づいていて、たいへん健康的というのが事実です。

バラエティに富む食べ物
食べ物が豊かなお陰で、ローカルの伝統的なもの以外にも、美味しいものが溢れるほどあり、ほぼ毎日、外食していました。
中華レストランは、日本での味よりも気に入ってるところが何軒かあり、シーフードはその日の漁で獲れたてが料理され、ホテルに行けば、日本のバイキングとは比べものにならないくらい、ふんだんに提供されるバラェティに富んだビュッフェがあります。
日本との貨幣価値の違いのお陰で、日本で住めば、そう頻繁には行けないヒルトンなどて、ビュッフェを堪能できました。

南部の海岸線にあるヒッカドゥアなどでは、各レストランの前に生簀があり、大きなロブスターが見られます。その中から指定すれば新鮮で美味しいのが食べられるのですが、生きているのを見てしまうと、なんだか申し訳ないように感じられてしまいますが・・・。
スリランカ料理

4角のお皿の右上にあるのがパパダン、左下がサンボゥル
家庭料理のメインはカレーとごはんです。カレーは日本のようにいろいろな具を混ぜて入れず、魚は魚だけ、ポテトはポテトだけという具合です。
それに必ずといっていいほど用意されるのが、サンボゥルという副菜です。
いろいろな野菜を使った何種類ものサンボゥルがありますが、ココナッツ・サンボゥル (Coconut sambol)が特に美味しいです。ココナッツがメインで玉ねぎや唐辛子などを加えて作られます。
それに欠かせないのがパパダン(Papadum)と呼ばれる油で揚げられたおせんべえのようなもの。塩味でごはんと一緒にいただきます。

キノバツとサンボゥル
キリバツ (Kiribath Milkrice)
キリというのはミルクのことで、ココナッツ・ミルクで炊かれたごはんです。
普段の常食ではなく、主に何かのお祝いのときに作られ、お客様を招いて歓迎するときにも作られます。
平らに固めて冷めたのをケーキのように切り分けて給されます。
ホテルによっては、メニューに加えられていて、食べてみることができます。
スリランカの一般的なごはんは粘り気がなく、日本人の口にはあまり合わないものですが、こちらは少しクリーミィでサンボゥルと共にいただくと、とても美味しいです。

プレーンホッパーとエッグホッパー
ホッパー (Hopper)
家庭で作られることもありますが、ホッパーの専門店があり、そこで食べたり持ち帰ったりされる、誰もが好きな欠くことのできない食べ物です。
主に米粉とココナッツ・ミルクから作られる薄いパンケーキのようなもので、どんぶり状のフライパンで焼かれ、真ん中に玉子が落とされたエッグホッパーはとても美味しくて、毎日でも食べたいものです。
機会があれば、是非、口にしてみてください。

ストリング・ホッパーズ (String Hoppers)
米粉で作られた細い麺で、小さなサイズのうどん玉のようになっています。
スリランカ人好みの麺で、頻繁に食べられています。白と蕎麦色のがあり、白いのは淡白であまり味が感じられず、ソバ色のほうがほのかな味わいで美味しいです。好みによりますから、人それぞれですが。
ソバ色のは小麦の全粒粉が加えられているそうです。
うどんやソバを自家製で作る人があまりいないように、ほとんどの家庭では市販のものを買い、主食としてカレーやサンボゥルとともに食されています。

ランプライス (Lamprais)
オランダの植民地時代に、オランダ人から伝えられたワンパケットのお弁当です。
伝統的なものは、3種の肉(ビーフ、ポーク、チキン)カレーにゆで玉子、オランダ風肉(ビーフ)団子、ブラチャン(Belachan)と呼ばれる小エビのペースト、濃厚な味付けの揚げナスそれにココナッツ・サンボゥルなどです。
ライスはスパイスで炊いてあり、香り豊かで、これらを全部バナナの葉に包んで蒸されて出来上がり。コンビニのお弁当とは、風味に格段の差があります。
現在のものは、伝統的な3種の肉入りのみならず、単品の魚カレーやベジタリアン用のランプライスもあり、管理人のように肉類を摂らないものにも、その豊かな味わいを楽しめます。

ブリヤ二 (Briyani)
ブリヤ二はインドのモスリムの人々から伝えられたもので、本場のものとは異なるアレンジのようですが、スリランカ人に人気のメニューです。
いろいろな具材を混ぜてターメリック等で味付けしたMixed Riseです。細長いお米のバスマティライスを使ったものが好まれています。
いろいろな処で食べてみましたが、どこもそれなりに美味しいです。

ワタラッパン (Watalappan)
スリランカの家庭で欠かせないデザートのひとつであり、ジャグリ(jaggery)という甘味料で味付けされたココナッツ・プリンです。
スリランカのスイートは一般的に非常に甘くて、日本人には抵抗があったりしますが、このワタラッパンはそんなにくどい甘さではなく、とっても美味しくて、誰にもお気に入りとなることうけあいです。