1. セイロンティ (Ceylon Tea)
2. アーユルヴェーダー製品 (Ayurveda Products)
3. ココヤシ (Coconut Tree) & ココナッツオイル (Coconut Oil)
4. カシューナッツ (Cashew Nuts)
5. スバイス (Spice)
6. ジャグリー (Jaggery)
7. 宝石 (Jem)

1. セイロンティ

スリランカは世界屈指の紅茶の輸出国です。中央高地の気候が高品質のお茶の栽培に適しているからです。

そのようなセイロンティがスリランカに元々あったのではなく、比較的に新しく栽培が始められたものです。とはいえ、150年の歴史があるのですが。

それ以前には、当時スリランカを植民地としていたオランダによりコーヒーが栽培されていたのです。

ところが、1870年にコーヒーの葉が病気に冒されてほぼ完全に壊滅してしまい、その惨状を救ったのがイギリス人のジェームス・テイラー(James Taylor)です。

彼はキャンディのルールコンドゥラ農園(Loolecondera estate)に定住し、それまで困難とされていたお茶の栽培を成功させたのでした。

そのお陰で全農園主がお茶の栽培へと切り替え、世界で愛される今日のセイロンティがあるのです。

セイロンティは多種多様で、標高や産地や気候の影響を受け、茶葉の大きさ、生産の過程によっても色、味、香りが異なります。

茶葉はグレード分けが行われていますが、これは品質の良し悪しではなく、茶葉の部位や大きさによるものです。たとえば、オレンジペコは大きい葉で、ダストと呼ばれるのはもっとも細かいサイズのもので、チリを意味するのではありません。

管理者は紅茶には詳しくなく、専門的なことはわかりませんが、ティ・エステートでいただく紅茶は、市販の高級品で淹れたものよりはるかに美味しいというのが事実です。風味がまったく違うのです。それはおそらく鮮度の差なのだと思われます。

何をいただくにしても、生産地で直に味わうのがベストなんだとつくづく感じられます。

2. ​​​アーユルヴェーダ製品

アーユルヴェーダとは「「生命の科学」「生命の知識」を意味するインド・スリランカの伝統医学です。

スリランカではアーユルヴェーダが生活に浸透していて、スーパーでも商品が売られていますが、各地にアーユルヴェーダの薬局があり、いろいろと相談しながら購入することが出来ます。

ケミカルフリーのハーバルオイルや石鹸、歯磨き、フェイスクリーム、ボティローション、シャンプー、ハーバルティなどさまざまな製品があります。

管理人の愛用品はラニ・サンダルウッド・石鹸(RaniSandalwood Soap)です。普通の石鹸で洗うと肌がピリピリしてしまう敏感肌ですが、これだとまったく問題なく、そのうえ入浴後もサンダルウッドのほのかな香りが残り、癒されます。

スリランカのEDB(Export Development Board)で認められた信頼のおける製品であり、アーユルヴェーダの薬局でなくても、どこでも入手可能です。

その他、スーパーフード​と言われるモリンガもお勧めです。「奇跡の木」や「生命の木」と言われるモリンガは、ビタミンやミネラルが豊富で、アーユルヴェーダにおいては必須の食べ物となっています。

3-I.ココヤシ

スリランカ人の生活には欠かすことのできない大切な樹木であり、捨てる部分がなく、さまざまな用途に使われる、まさに自然からの大きな恵みです。

キング・ココナッツは健康維持に欠かせない水分摂取に役立つジュースを与えてくれています。

ココナッツの白い実は毎日料理に使われ、ココナッツミルクやオイル、石鹸などが作られます。

硬い殻の部分は燃やすと活性炭になり、その内側の繊維部分はたわしやロープなどに加工されます。

さらにココピートと呼ばれる繊維やチップは、環境緑化工事、農業用土壌改良、道路植栽、園芸用育苗土、家庭園芸用として広範囲で使用されている土壌改良剤です。

は長さが5mにもなり屋根葺きに使われ、強靭な葉の繊維はかごや箒の材料となっています。

このようにココヤシの恩恵は計り知れず、ココナッツオイルは、アーユルヴェーダにおいても欠かせない原料のひとつです。

3-Ⅱ. ココナッツオイル

ココナッツオイルは、ココヤシの実の胚乳から抽出される油で、飽和脂肪酸を多く含み、消化吸収・代謝がすみやかで乳幼児や病人食にも適しているようです。

昨今は、揚げ物は健康的でないといわれ、てんぷら等は控えたほうがいいと言われています。それは高温になるとオイルが酸化してしまうからなんですね。けれどもココナッツオイルは熱に強く、揚げ物に使ってもOKだそう。

そのようなココナッツオイルは美容と健康に多くの利点があります。

含まれている「ラウリン酸」のはたらきで、抗酸化効果がありアンチエイジングが期待され、免疫力がアップして風邪を引きにくい体質に。

アンチエイジングに良いとされるビタミンEも入ってます。

「ラウリン酸」は細菌やウイルスなどに対する抗菌効果が認められていて、感染症の予防となります。

脂肪の燃焼を促進させる効果があるという実験結果が出ています。

お肌の保湿剤となり、紫外線予防にもなり、肌を健やかに保ちます。

ココナッツオイル摂取で認知機能の改善が認められているそうです。

実際にココナッツオイルしか使用していないスリランカでは、10年ほど住んでいた間に、認知症の人に出会ったことがありません。スリランカ人の知り合いに、家族や知人に認知症の人がいるか訊ねても、みんな知らないと言います。

生活習慣や文化の違いがありますから、ココナッツオイルが認知症を防いでいるとは言い切れませんが、一躍を担っていることは確かだと思われます。

まとめると、

免疫力をアップして健康増進し、
お肌に良くて、老化防止にもなり、
ダイエットにもなるという優れもの !!!

とはいえ、摂りすぎは控えましょう。1日大さじ1杯(15ml)が適量といわれています。

選ぶなら、

ヴァージンココナッツオイルがお勧めで、低温圧縮された無精製、無着色のものを。

精製されたものも効能はあまり変わらないとも言われていますが、精製されたものはココナッツの香りがしません。香りが苦手な方はこちらを。

ヴァージンココナッツオイルは無色透明ですが、20度以下になると白く固まってしまいます。けれども効果に影響はないそうです。

4. カシューナッツ

大粒で甘みがあるスリランカ産のカシューナッツは、高品質な高級品として世界各国に輸出されています。

とはいえ、現地で売っているものは品質も値段もバラバラで、大粒できれいな高品質のものはかなり高額です。

生のものはカビが生えやすいため、一般的に流通しているのはローストしたものです。塩味とチリ+塩味のものがメインで、スリランカ訪問の度におみやげとして高級品を買っていますが、やはり現地でローストしたての熱々の美味しさには及びません。ビールのおつまみに最高です。是非、現地でホテルやレストラン等でオーダーして味わってみてください。

ちなみに、カシューナッツは「ナッツの王様」といわれるほど栄養豊富で、骨や歯、肌や髪の健康を維持する養分が含まれ、肝臓の解毒作用もあり、脳の健康にもよく、ホルモンバランスを調整して、冷え性にも効くという万能ナッツです ! ! !

天地の恩恵に脱帽です !

スリランカ人は歯がきれいな人が多いですが、カシューナッツのお陰もあるようです。

5. スパイス

スリランカはスパイスの生育に欠かせない高温多湿な気候で、世界に誇る「スパイスの宝庫」です。

シナモン、ターメリック、コリアンダー、マスタードシード、クミン、クローブ、カルダモン、バニラ、ナツメグ、アロエ、ショウガ、チリ、ペッパー等々、なんと100種以上もあるというのですから驚きです。

スリランカのマータレにスパイスガーデンが多くあり、種々の木や草を見ることができます。そこでは料理用のスパイスのみならず、それらのスパイスから作られたアーユルヴェーダオイルやクリーム、薬なども販売されていて、良質の製品が安価で買えたりします。

管理人はシナモンの香りが好きで、スリランカ産(世界でもっとも高品質だそうです)を常備していて、時々料理に入れたり、コーヒーにふりかけたりして、風味を楽しんでいます。

シナモンは古代エジプトの頃から珍重されていて、王様への貴重な貢物であったとされています。

シナモンは抗酸化や抗炎症作用があり、感染症や病気から守ってくれる働きがありますが、摂りすぎは厳禁です。摂取しすぎると肝障害を起こすとされています。

そのため、1日の摂取量は0.1mg/kg 内とされていますから、体重が50kgなら5mgとなります。

なんでもそうですが、良いからといって、過度の摂取は逆効果になりますから、新しいものに手をだすときは、必ず限度量や体質上の適不適を確かめましょう。

Kithul tree

6. ジャグリー (Jaggery)

インドなど他国では、ジャグリーはサトウキビから作られるようですが、スリランカではココナッツまたはキツルツリー(Kithul tree)と呼ばれるクジャクヤシの糖蜜から作られ、このキツルツリーからできるジャグリーが最高品質とされています。

黒砂糖の味に近いですが、くどい甘さではなく、お茶うけにとても美味しいです。

古代から使われている精製されていない天然の砂糖ですから、ミネラルが豊富で、アーユルヴェーダでも使用されています。

このジャグリーを使って、スリランカのどの家庭でもワタラッパンと呼ばれるデザートが作られています。

このような優れた甘味料がありながら、多くのスリランカ人は精製された白砂糖をどっさり紅茶に入れて飲んでいます。アーユルヴェーダという伝統的な自然に則った医食同源の教えが浸透している一方で、近代的な化学製品をありがたがる風潮があるのです。

ハーブから作られた天然のスキンクリームがあるにも関わらず、某有名メーカーの人工化学物質入りのクリームを日本からのおみやげに頼まれたりします。

代々受けついできている素晴らしいものへの認識が希薄で、化学的な海外製品をありがたがるのは残念なことだと思えるのですが。

7. 宝石 (Jem)

スリランカは2000年以上も前から「宝石の島」として世界中に知られています。

ダイヤモンド、エメラルド、オパールを除くほとんどの宝石が採れる「宝石の国」です。

しかも、そのクオリティが高く、「当方見聞録」で有名なマルコ・ポーロも、13世紀にスリランカのアヌラダープラで男の拳大ほどのキズのないルビーを見たと述べています。

イギリスの王室でチャールズ皇太子からダイアナ妃へ、そして、ウィリアム王子からキャサリン妃へと贈られたブルーサファイアもスリランカ産だと言われています。

スリランカでは特定の地域ではなくあちこちで宝石が採れると聞きますが、ラツナプーラが宝石の町として有名です。

種々の宝石のなかで、スリランカでとりわけ注目されているのはブルーサファイアです。NYのアメリカ自然史博物館に展示されている“Star of India”は世界でも最大級のスリランカ産のブルースターサファイアだそうです。

他にはルビーやキャッツアイ、ムーンストーンなどがお勧めのようです。

いろいろなカラーでキラキラと輝く宝石は神秘的ですが、知人のなかに宝石鉱山所有者の息子なる人がいて、彼が話したことが印象に残っています。「原石は生きていて大きくなるんだよ」と聞かされたのです。

宝石を購入されるなら、信頼のおけるお店に行くことが大切で、本物だといわれても偽物を掴まされることがあります。プロでも品質の判断は難しいとされていますから、素人には尚のこと判らないと思われます。

また、スリランカで販売しているといっても、すべてがスリランカ産ではなく、ミャンマー産やブラジル産やアフリカ産など世界各地の宝石が取り扱われているそうです。

ちなみに、代表者のMarioは、有名宝石店で宝石について学んでいて鑑識眼がありますが、他のドライバーは評判の良いお店にご案内できます。