Heritance Kandalama Hotel

ジェフリー・バワ (Geoffrey Bawa)

生 涯

(23 July 1919 – 27 May 2003)

バワはイギリス人の弁護士の父と、スリランカ人の母のもと、裕福な家庭に生まれています。ロンドンで法律を修めた彼は父と同じく弁護士となり、コロンボの法律事務所に勤め、母の死後、仕事をやめて国を離れ、2年間にわたり東アジア、米国、ヨーロッパを旅しています。

28歳のおりにイタリアに落ち着こうと決意し、土地を入手しようと試みて、それが叶わず1948年にスリランカに帰国しています。その後にバワは、ルヌガンガに放置されていた広大なゴム農園を購入して、イタリア風の理想郷を作ろうとします。

ところが、技術的な知識を欠いていたために、建築家の弟子となり学んでいます。その建築家の死後は、さらに学びつづけるためにロンドンに留学し、ケンブリッジで建築家としての学位を得て帰国しています。​

1958年にコロンボのエドワード・レイド・ベッグ事務所のパートナーとなり翌年に加わったデンマークの建築家ウルリク・プレスナー(Ulrik Plesner)と共に、2人で多くの建築をデザインしています。それらは独創的なスタイルで「トロピカル・モダニズム」と呼ばれています。

バワの兄、ベヴィス・バワ(Bevis Bawa)は有名な造園家で、ベントタ郊外に彼が手がけたブリーフ・ガーデンがあります。

建築家としてのキャリア

バワの創造の意図は、自然とともにあり、生活を堪能できる理想郷をつくりだすことであり、建物の内部と外部に継ぎ目なく、大地に融合するような創造がなされています。

彼の作品は幅広く、宗教、社会、文化、教育、政府、商業及び邸宅の各分野にわたり、それぞれに新しい原型を作りだしています。

そして初期のトロピカル・モダニズムと呼ばれた試みは、後のスリランカの伝統的な建築や素材への関心により、よりこなれたものとなっていきます。

それらがモダンと伝統、東洋と西洋、形式と自由が融合した建築の発展へとつながっていて、内側と外部の壁、建物と大地との境を取り払い、トロピカルな街で生活し働くための新しい方法を提示したのです。

バワはスリランカにおいて後世の建築家たちに多大の影響を与えたのみならず、彼の遺産はアジア及び世界中で愛され賞賛されています。

主な作品

バワの作品は非常に多くあり、大多数はスリランカにありますが、海外においてもその才能を発揮しています。とりわけ知られているのはスリランカの国会議事堂であり、生涯をかけて創りつづけた理想郷の「ルヌガンガ」の邸宅と庭です。

インド : 9ヶ所
インドネシア : 3ヶ所
モーリシャス : 2ヶ所
日本、シンガポール、パキスタン、フィージー、エジプト : 各1ヶ所

ルヌガンガ (Lunuganga)

ルヌガンガ庭園はバワが1947年にスタートして以来1998年に病気で倒れるまで半世紀もの間、その空間や建造物を変えつづけて、理想郷とするべく情熱を燃やしつづけた処です。

ただ仕事としてこなしたのではなく、生命を注いで創られていますから、触れるものを感動させ、ゆったりと寛げる空間に癒されます。世界でもっとも美しい庭園とも称されていますから、スリランカを旅するなら、是非とも訪れたいスポットの一つです。

パワの邸宅でしたが、没後はルヌガンガ信託として残され一般に開放されて、建造物はカントリーハウス・ホテルとしてオープンしていますから、滞在が可能です。

ルヌガンガへはコロンボ空港から車で約2時間半、コロンボから約1時間半の距離にあります。

ガーデン・ツアー : ガイドが案内します
毎日 : 9:30 am, 11:30 am, 2:00 pm & 3:30 pm
入園料 : 1人 1,500ルピー

食事
豊富なメニューのスリランカ家庭料理が頂けます。予約時に注文されれば、インターナショナル料理も可能です。

ルヌガンガ ホテル内

ガラスの部屋 (THE GLASS ROOM)

非常にユニークな造りで、2面がすべてガラスの壁となっています。

ヒルトン・ホテル (Hilton Hotel)

管理者がコロンボで住んでいた折、頻繁にヒルトンのロビーに寛ぎに行きました。日本とは異なり、ゆっくりお茶を飲めるカフェがなく、ホテルに行くしかなかったのです。

ガラダリやラマダホテルも時々足を向けましたが、なんといってもヒルトンのロビーが一番のお気に入りだったのです。

なぜなら、ロビーの一面が大きなガラス張りになっていて、そこから池のある中庭が見え、白鳥が飼われているのです。

白鳥に見惚れながら、ロビーのライブ・ミュージックが楽しめて、紅茶やワインを飲み、至福のときを味わえたのです。

当時はコロンボ・ヒルトンがバワ作だとは知らずにいて、帰国してから知り、さすがにバワだと感じ入った次第なのです。

 architecturaldigest.in 

国会議事堂

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国会議事堂内部

パラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェ
 (Paradise Road the Gallery Café)

バワのかつてのオフィスが引き継がれて、カフェ及びギャラリーとしてオープンした観光客に人気のスポットです。

お値段は高めですが、お洒落でセンスがいいと評判で、バワホテルに泊まれなかったら、こちらでもバワの世界を満喫できます。

ブルーウォーター・ホテル (The Blue Water Hotel)

全 ? 室のホテルです。
バワが手がけた最後のホテルであり、その名の示すとおり、プールだけではなく随所に水がアレンジされています。
そのため、吹きぬける風が水に冷やされ、天然のクーラーとなっているのです。自然との調和を追究したバワの本領が開花されています。

アナンタラ・カルタラ・リゾート  (Anantara Kalutara Resort)

全141室のホテルです。
360度オーシャンビュー、またはラグーンビューとなっています。

ベントタ・ビーチ・ホテル (Bentota Beach Hotel)

全133室のホテルです。
ベントタ川、インド洋を臨むことができ、全ての部屋がオーシャンビュー、または
リバービューとなっています。

ホテル・セレンディブ  (Hotel Serendib)

全88室のホテルです。
プールサイドから目の前のインド洋が眺められ、のんびり過ごせます

ヘリタンスアーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ (Heritance Ayurveda Maha Gedara)

全64室のホテルです。
アーユルヴェーダとバワの建築が同時に楽しめる快適なホテルです。

クラブ・ヴィラ・ホテル (Club Villa Hotel)

全17室のホテルです。
バワが友人のためにデザインした芸術性あふれるアットホームなホテルです。

ヘリタンス・アフンガッラ・ホテル (Heritance Ahungalla Hotel)

全148室のホテルです。
ヘリタンスアフンガッラは現在世界中のホテルで採用されているインフィニティプール
発祥の地です。プールと海と空の青が一つとなり溶け合っています。

アヴァニ・カルタラ・リゾート (Avani Kalutara Resort)

全105室のホテルです。
カルーガンガ川沿いの36 エーカーの庭園内に位置し、屋外プール、豪華なスパを備えた
ロケーション抜群のホテルです。

ジェットウィング・ライトハウス・ホテル (Jetwing Lighthouse Hotel)

全85室のホテルです。
インド洋の美しい景色を望む豪華なコロニアルスタイルのホテルです。